ラオス
という国

概要
国名:ラオス人民民主共和国
首都:ヴィエンチャン(Vientiane)
面積:約24万平方キロメートル(日本の本州とほぼ同規模)
人口:約710万人
言語:ラオス語
宗教:国民の約75%が仏教徒
地形・気候
ラオスは国土の約8割が森林に覆われた高地で、北部には山岳地帯、東部には高原地帯が広がっています。
メコン川流域には肥沃な平野部が形成され、国の経済・文化の中心となっています。
気候は年間を通じて高温多湿で、**雨期(5月〜10月)と乾期(11月〜4月)**に分かれます。
特に3月〜5月は最も暑い時期で、日中の気温は40度前後に達することもあります。

ABOUT LAOS
ラオスの紹介
歴史
政治体制と内政
ラオスの政体は人民民主共和制です。
一党制を採用しており、国家の最高指導政党は**ラオス人民革命党(LPRP)**です。
国家主席はトンルン・シースリット氏で、同時にラオス人民革命党の書記長を務めています。
首相はパンカム・ヴィパヴァン氏で、同党の政治局員です。
国家運営の要職は人民革命党中央委員会の構成員によって担われ、
政治局員が国家主席、国会議長、首相、首都ヴィエンチャン市長などの主要職に就任し、その他の中央委員は慣例的に大臣、副大臣、県知事などの要職に任命されます。
1353年 ファーグム王によりラオス地域が統一され、ランサーン王国が成立。
1899年 フランスの植民地支配下に入り、仏領インドシナ連邦に編入。
1953年 仏・ラオス条約の締結により、ラオスは完全独立を達成。
その後、内戦が繰り返されるが、
1975年 王政が廃止され、ラオス人民民主共和国が成立。
1986年 経済開放政策「チンタナカーン・マイ(新しい思考)」を導入。
1997年 **ASEAN(東南アジア諸国連合)**に正式加盟。
経済・産業・貿易

ラオスの主要産業は農業、工業、林業、鉱業、水力発電です。
農業が国民の生活の基盤を支える一方、豊富な水資源を活かした水力発電や鉱業も重要な輸出産業となっています。
2019年の国内総生産(GDP)は約189億米ドルで、経済成長率は5.5%を記録しました。
一人当たりGDPは2,654米ドル、消費者物価上昇率は**3.32%**となっています。
主な輸出品目は電力、金、金鉱物など、
輸入品目は機械類、ディーゼル燃料、車両などです。
主要な貿易相手国は、タイ、中国、ベトナム、韓国、日本の5か国です。
通貨は**キープ(Kip)**で、1米ドル=約9,300キープ(2020年11月時点)となっています。
日本とラオス
日本とラオスの経済関係・交流状況
■ 貿易(2020年)
日本 → ラオス
輸出額:約8,473万米ドル
主な品目:
機械類、車両、電気機器・部品、合成繊維、プラスチック原料・製品、レンズ製品、電線・電気ケーブル、ゴム・ゴム製品 など
ラオス → 日本
輸入額:約1億3,609万米ドル
主な品目:
靴・靴関連製品、電気機器・部品、衣類、香水・化粧品、動物の毛・羽、コーヒー豆、香辛料、黒炭・白炭、植物の種・果実・草、スポーツ用品 など
■ ラオスに対する日本の援助実績(~2019年)
有償資金協力:484.00億円
無償資金協力:1,650.55億円
技術協力 :805.29億円
日本は長年にわたり、ラオスの社会基盤整備・人材育成・教育・保健分野など多方面で支援を行っています。
■ 人的交流
在日ラオス人:2,917人(2020年6月現在)
在留邦人(ラオス在住):833人(2020年10月現在)
■ ビザについて
日本国籍者は、観光または業務目的で15日以内の滞在であれば、ビザは不要です。


