68のモザイク民族
- kumamotolaos
- 2014年8月12日
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ラオスは、言語、文化の異なる多くの民族から構成されている国である。それぞれの民族は、ラオスだけに居るのではなく、中国や東南アジアに広く分布しており、いわゆる“少数民族”として扱われている。これらの少数民族は、ラオスに68部族とも132部族ともいわれており、オーストロアジア部族、タイ語族、ミャオ・ヤオ語族、シナ・チベット語族の4つのいずれかに属する。ラオスには、このような言語、文化が異なる分け方のほかに、それぞれの民族の居住地の高さによって、海抜400m以下の地底に住む低地ラーオ(ラーオ・ルム)、300~900mの山の中腹に住む中部ラーオ(ラーオ・トゥン)、800m以上の高地に住む高地ラーオ(ラーオ・スーン)の3部族に分類する方法もある。この高度による分類は、言語、文化による分類と無関係ではない。一般に、オーストロアジ語族は中部ラーオで、タイ語族は低地ラーオ、ミャオ・ヤオ語族とシナ・チベット語族は高地ラーオに属する。
ラオスの言語の主流をなすタイ語族
タイ語族は現在、人口の約60%を占め、最大の勢力である。それらのは多くの部族に分けられるが、代表的な部族は、ラーオ族、プータイ族、ルー族、プーアン族、赤タイ族、黒タイ族等である。これらタイ語族は中国の雲南省のシプソンパンナー(中国語でシーサンパンナー)から南下して、さらにタイからマレーシアの国境に至る地域に分布する。
ラオスの先住民カムー族
オーストラアジア語族のモンクメール族は、先住民として人口の約25%を占め、タイ語族に次いで大きな勢力となっている。なかでも、最も大きな人口で代表的なのはカムー族で、ラオス全人口のやく10%を占める。カムー族は、北からの他民族の流入によって、劣勢にまわるところとなり、かつてはカー(奴隷を意味する)と呼ばれた事がある。
固有の文化にこだわる高地民族アカ族
シナ・チベット語族(ビルマ・チベット語族)は、中国の雲南省、ミャンマー、ラオス、タイ、ベトナムに広く分布している。ラオスに移住している代表的な部族は、アカ族、ラフ族、プーノイ族等であるが、約50%がアカ族である。彼らは、一般にコーあるいはイコーと呼ばれ、自らはアカと名乗る。1200m以上の高地の居住にこだわり、多くの部族の中でもその固有の文化を強く保持している。
高地民族モン族、ヤオ族、ランテン族
ミャオ・ヤオ語族は19世紀に入ってから中国から南下してきた民族で、主としてモンカオ、モンライ、ミエン、ランテンの4部族から成る。モンカオ、モンライのモン族は中国では「苗」(ミャオ)と呼ばれ、ラオス、タイでは、メオと呼ばれるが、自らはモン(Hmong)と呼ぶ。最近の傾向として、モンと呼ぶのが普通になっている。ヤオ族は中国、ラオス、タイでヤオと呼ばれるが、自らはミエンと名乗る。ランテン族は、山岳高地の谷間の小河に沿って集落をつくるので、ラオス政府は、小川(フェイ)に住むラオス人ということで、ラオ・フェイと呼ぶようにしたが、自らは「ランテン」(漢字で藍靛)にこだわっており、一般にもランテンで通っている。
坂井弘臣
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